ライオンと魔女 ナルニア国物語/C.S.ルイス


映画化の前に読んでやれ!と図書館から借りてきました。

予備知識なし、かなり久しぶりの児童文学。


騒がしくて、ちゃんと座れもしないところで読んだせいか、隅々までは読んでません。

絶対、一行か二行平気で読み飛ばして読むことをしている。ただでさえ、流れ読みの癖があるので、描写云々については何も言えません。

でも、クローゼットからナルニア国へと行く間の描写は面白かった。外套が木にかわり、床が柔らかくなり、寒くなる。いきなり光が溢れて、気づくと別世界みたいだったみたいな、感じじゃなくて。

てっきり王道ストーリーだと思ったのだけれど、↑からもわかるとおり、「えぇ!」の連続でした。

いやだって、だって…。

確かに敵はいる。自らを女王と名乗る、敵がいる。

けれど、それを倒して「わっはっは」とは違う。いや、違わないんだけど、それまでの過程が違う。

児童文学特有の文のせいか、展開が早過ぎたのかな…、でも、私の考える王道ストーリーとは違いました。

結論としては、思ったよりは楽しめました。さすが、有名な児童文学。

続きが読みたいなぁ、とはあまり思わないけれど、そのうち絶対手を出すと思う。

だって、先が気になるもん。気になるけど、また予想外の展開が展開されると思うと、少し心の準備が…。

今の、分厚いファンタジーより(一話は)短いので、短い時間に読むのに向いてます。


以下、ネタバレ感想。反転。


だって、アスラン!お前、そんなにすんなり出てきていいのかよ!

てっきり、もっと神々しく、堂々と、表現に一ページとかかかるとか、会えそうで会えないことがあるとか思ったけど、結構すんなり出てきたな、アスラン

ビーバー夫妻も無事だし、なぜかサンタクロースが出てくるし、魔女は強さを証明せずに、なんかずっと哀れだし。

やっぱり、一番の突っ込みどころはアスランだよ。お前、何者だよ。

そりゃぁ、殺された時は切なかったよ、ちょっとぐらっときたよ。

すごいよ。かっこいいよ。罪を背負うだなんて、哲学的でかっこいいよ。素晴らしいよ。

でも、冬がずっと長く続くよりも、お前がとっとと帰ってくれば良かったんじゃ…!

それとも、伝説があるから、ですまされるのかな。

でも、子供ら帰っちゃったしな。ビックリしたよ。普通、帰るか。てっきりそのまま居座るものかと…、そういうところも、王道ストーリーを外してたなぁ。

さて、今一番心に残っていることは、巨人の名前でも、プリンの罪云々でも、魔女のあっけない死に様でも、かわいいビーバー奥さんでもなく…。ただ、ひとつ。

アスランのたてがみで、もふもふ顔をうずめたい。

あぁ、アスラン。惚れたよ。

ネタバレ回避のための反転終わり。


ちまっと、映画版、予告編を見た感想。

うわぁ、アクションだ。すごい、何か、いっぱいいる。

そうか、本だと三行ぐらいですまされていた襲撃も、映像化すると迫力あるなぁ。(たぶん、襲撃してるとこだろ…思う)

でも、気になることは、何でじっちゃん、「子供嫌いで悪者」…なの?

一瞬、世にも不幸な物語と間違えたと思った…。

じっちゃん、好々爺でいてくれよ~!