本格推理委員会/日向まさみち


本格推理委員会

本格推理委員会

どっかで見たことあるなぁ、第二弾。図書館から借りてきましたよ。


作者の方もあとがきで書いてある通り、単行本サイズとは思えないライトノベルです。

だって、家族構成が世界一の大道芸人を目指す妹、小説家で日常生活能力皆無の母、生活能力はあっても「日常」がない父、そして、主人公の「普通」の男子高校生。幼馴染は100%当たる勘の持ち主。(冷たい妹あり)

で、いかにも、で若い理事長に引っ張られて「本格推理委員会」なるものに、参加することになります。

他にもわらわらとライトノベルらしい個性的な面々が集まってきますが、あんまりバタバタした話ではなかったです。

国家権力を傘にきて好き放題していい、とお墨付きを持つ少女もいるけれど、それを使う場面も無かったし。

幽霊騒ぎが謎の出発点となるのですが、「幽霊なんて絶対にいない、幻覚みるなんて精神的に不安定な証拠だ」との主人公の論調には好感。最後には本当に幽霊がいたんだ、という謎の残し方がないところは、好きだなぁ。

他にも、色々謎があり、解いていきますが、「春期限定イチゴタルト事件」の主人公並に、本書の主人公も逃げ腰です。

あんまり感銘も驚きも覚えなかったけど、ライトノベルの入門書としていい感じw

続編出るかなぁ、出るとしたら今度はもっとバタバタとした話になるのかな。

個人的に一番常識がありそうで、苦労しそうな委員長が好きです。