魔王城殺人事件/歌野晶午


魔王城殺人事件 (ミステリーランド)

魔王城殺人事件 (ミステリーランド)

そうそうたる作家さんたちが子供たちへ送る児童文学作品。

何でも「ミステリーランド」と名づけられ「かつて子どもだったあなたと少年少女に送る」そうです。

すごいのは作りの細かさ!

サイズは単行本よりちょい背が低め、ほとんどの漢字にルビがふってある!さらに、ページの角が丸くなっている!

まさに、子どもに読んでもらうために作った本、といった感じです。

作りの素晴らしさにほのぼのするのは、このくらいにして、さて、本編は…。



え?というのが読み終わった後の感想。

少年探偵団、イェーイ、のお話なので、死人が出ててもあんまりショックを受けないとか、ちょっと、黒い場面が少ないとか、現実にいるかいないかっていったら「いない」子供だけど、それはいいんだ。個々に考えていることとかが浮き彫りになったりする場面もあったから、いいんだ。この頃アクの強い話ばっかり読んでたせいか、強烈なインパクトはなかったけど、それでいいんだ。

謎は☆☆☆、くらいで、「うわ」とは驚かなくても、独特で結構好き。ただ、サブの謎がわかってしまったのが、ちょっと悔しいかな。

可もなく不可もなく、が正直な感想。葉桜~で、驚きすぎたせいかも。


以下、ちょっくらネタバレ注意。








でも「え?」なんだ。だって「ダンシング・クイーン」の謎の解決がされてないんだもん。

え?読み飛ばした?って思ったよ。今でも読み飛ばしたんじゃないかって疑ってますよ。

なんだろう、この伏線の残り方は、続編でも書く気なのかしら?

この頃「続編希望~」な話が多かったけど、これもそうなのかな。

でも、お願いだから一冊でまとめてよ。気になるよ。

でも、気になるってことは、気に入ったことだろうから、これも作戦?

お願いです。誰か、謎を解いてください。