退屈姫君 海を渡る/米村圭吾


退屈姫君 海を渡る (新潮文庫)

退屈姫君 海を渡る (新潮文庫)

買っちゃった。面影小町伝で撃沈したくせに、吸い寄せられるように買ってしまった。

でも、
これは、おそらく「面影小町伝」の前の話ですので、お仙は江戸美人じゃなくて、立派な鴉天狗!あぁ、うれしい。あぁ、うれしい。
姫様もいつもどおり、殿様もいつもどおり、全員、いつもどおり。
いつもどおりと言っても、普通なわけじゃありませんよ。明るいタガの外し方が良いのですw
時代小説らしい難しい単語も出てくるけれど、ふと思いかえってみると、江戸によく似た世界のファンタジーじゃないか、とも思えてくる。設定とか、色々SFだし。
姫様の「すてき」の声と一緒に、どんなことも楽しく思えてくる不思議w
藩の危機なのに、旦那は行方不明なのに、姫様はるんるんとても楽しそう。
そして、まわりの方々もそれぞれとても楽しそう。
痛快乱麻で、悪人退治の姫様は、落ち込んでいる時にいいかもしれません。
また個性豊かな新キャラが続々登場して、今から続編が楽しみ。
個人的には、ものすごい強い将棋の名人が香奈さんのこれからの活躍が楽しみです