レインレイン・ボウ/加納朋子


レインレイン・ボウ

レインレイン・ボウ

加納朋子の連作短編集。虹の色になぞらえた七つの話が入っています。




う〜、何で気づかなかったんだろ。情けない。
陶子って名前が出た時になんで気づかなかったかなぁ。あぁ、はがゆいよ〜。
でも、決定打が出る前に気づいたのだから、少しはいい…かな。
そんなわけで、「月曜日の水玉模様」読んだ方、おすすめですよ。



で、七つの話のそれぞれの語り手は、高校のバレーボール部に所属し、今は様々な道を歩いている人々。
そのうちの一人が死んでしまったところから、連作短編はスタートします。
とはいっても、どちらかというと、その人の人間模様や青春時代の微妙な気持ちをあらわしているお話です。
ちょこちょこ、と謎もあったりしますが、ほとんどエッセンスみたいな感じ。
「ひよこ色の天使」の優しさと「スカーレット・ルージュ」の変人作家◎
「雨上がりの藍の色」のさっぱりさ加減なんて、もろ私の好みです。
全体的にしんみりした話が多いです。ちまちまちりばめられた謎はたいしたことないかなぁ…。
最後にまとめるような話もありますが、しんみりゆったり、といった感じで、わくわくはしませんが、この人らしくて好きなお話でした。