おんみつ蜜姫/米村圭伍


おんみつ蜜姫

おんみつ蜜姫



姫様!蜜姫!ご先祖様!


ってなわけで、おんみつ蜜姫。もう「退屈姫君伝」を読んでる身としては、嬉しいことこの上ないお話です。
だって、ご先祖様いっぱい。
「まぁ、すてき!」の名台詞も言いますよ。
そして毎度のことながら、面白い方々がわらわらわらわら。
やっぱり血筋だったのね、とわかる、奥方もかなりナイスなお方です。
そして、猫!忍び猫! 猫好きにはたまらない、猫。
この猫も「退屈姫君伝」に出てきた猫の祖先なのかな、でも、毛色違うしな。でも、ひとつのキャラとしては、どちらも大好きです。
今回はお色気はちょっと抑え気味。かわりに、複雑で人間味溢れ、ちょっと切ないお話。
それでも、やっぱり仲間がいっぱい集まってきたり、それぞれ楽しく旅したり。
嬉しいのは、(言葉は悪いけれど)使い捨て、一度出てきたきり音沙汰なしのキャラがいないこと。お前が出てくるのかッ、と嬉しいものです。
毎度のことながら、しっかりキャラがたってるなぁ。結構いっぱい出てきますが、忘れるってことがありません。
アクション要素も多め、「海賊退治」に「お宝探し」字面だけならファンタジーなことしでかしております。
それでも、深刻なところは深刻なる、というのはメリハリがきいてて素晴らしい。
そして、深刻な後にはちょこっと笑い話♪こういうところがたまりません。
個人的には「退屈姫君伝」を読んだ後のほうが、楽しめるお話だと思います。
あの、男は右回り、女は左回り、の話も出てきますよ。