野菜スープに愛をこめて/山本文緒


突然、山本文緒とトリイ・ヘイデンが読みたい病にかかり、トリイ・ヘイデンさんのほうの最新作「霧のなかの子」が図書館返され待ちなので、目について財布に許すかぎり、山本文緒さんの本を買い込んだ次第です。


ちょっとビックリしました。群青色〜とまったく正反対の衝撃です。
後がきで作者さんが、「これはラブコメ」だと言っているとおり、ラブラブです。
よくよく読んだところ、どうやらコバルト文庫からの移動した本のよう。
なるほど。
個性豊かな女子高生四人と、殺虫剤とキャベツがきっかけで知り合った大学生の恋物語
ドタバタ旅行に行ったり、料理を作りにいったり。
こちらとしてはその無防備さ加減にちょっと別の意味でドキドキしたりするんですが、ほのぼのすすみます。
喧嘩もしたり、大学生の女のひとたちが出てきたり、と王道ストーリー。
高校生四人娘は血液型によって性格わけをされており、すぐ覚えられますし、連作短編小説なので、読みやすい。んでもって、すっきり終わってくれます。
これは嬉しいな。でも、あの、あなた、まだ15でしょうが…、とおばさんくさく思ったりしたけど、これは余計なお節介です。
女子高生と大学生の恋って、騙されてる場合が多い気がするのですが、これは違います。
ほのぼの、楽しく、いきましょう。


四人娘の中では、一番朱美がお気に入りです。AB型。彼女の話も読みたいよ。