BAD KIDS/村山由佳


BAD KIDS バッド キッズ (集英社文庫)

BAD KIDS バッド キッズ (集英社文庫)


おいしいコーヒー入れ方シリーズなどの作家さん。
星々の舟で直木賞を受賞された時に知ったので、最初に読むならそれにしようかなぁ、と思ってたのに、うん、ひょんなことから手に入っちまったんだ。
てなわけで、なぜかいきなり恋愛小説週間となりました。


18歳って、大変だなぁ。というのが素直な感想。
題名がBADKIDSというだけあって、出てくるのは問題児。
写真家を目指す破天荒でありながら年上に恋する少女と、同じラグビー部の幼馴染(同姓)に恋した少年の、不思議な友情の話。
二人の視点が交互に入れ替わるけれど、どちらかというと少女寄りの話の進め方です。
この子が結構私の好みなんだ。まわりを気にせず突き進んで、もう一人の主人公に絶対媚びたりしない。それでも気になる男の前だと…えぇ…と、ツンデレ?(ぉぃ
男女間の友情なら成立するんじゃない?と思っている私にとって、思いっきり爽やかではないけれど、切ない恋愛と同類による友情で、それなりに好きなお話でした。
まぁ、言いたいことがあるとしたら、オチははっきりつけろ!ですが、恋愛小説ってきっとそういうものなんでしょうね。
考えてみると、すべてがすっきり解決、エピローグ完全完備みたいな恋愛ものは読んだことはないですもん。
うん、そういうもんだ。ラストに関してだけは、そう思って頷いておくだけにします。


ところで、これもシリーズものなんですね。
同じ登場人物が出てくるとはあまり思えないんだけど…出てくるのかな。脇役かな。
………私はこうやってシリーズものにはまっていくんでしょう…。