楽園の魔女たち-楽園の食卓-/樹川さとみ



楽園の魔女たちシリーズ最終話!終わってしまうのが悲しいので何となく遠のけていたのですよ。




前編・中編・後編、と三冊によって終わったこのシリーズ。もう大好きで、前半でケラケラ笑い、中間でハラハラドキドキし、後半で「やっぱり、こうでなくちゃ」と思う、素敵なお話でした。

それまでのシリーズの伏線で、暗いものを示唆するのが多かったので不安といえば不安だったのですが、作者が断言している通りに「ハッピーエンド」でした。

うーん、これっきり読めなくなるってのが寂しいことには変わりはないのですが、二十一巻もあるんだもんなぁ。一冊一冊、粒がしっかりしているお話でした、胡椒は小粒でもピリリと辛い。でも、やっていることはいつもハチャメチャで小粒ですんじゃいませんが。

実を言うと、このシリーズ読んだのは最低でも一年以上前のことなので、伏線を忘れてるんですよ。エイザードの過去関係や「調停者」の意味がいまいち、わかんなかったりしなくもなくもないんですが(意味不明)、魔女たちが元気なので、私はそれで満足です。

もし、ファンタジーが好きで、可愛くてかっこいい女の子が好きで、楽しい話が好きな人、もったいないのでこのシリーズ、読んで下さい。

しっかり、ちゃんと、終わっています。本を読んでいて大笑いすることのない私が、このシリーズに関してだけは、タガを外したように笑えるのです。

…この話じゃなくて、このシリーズの感想になってしまいましたね。

最終話のあらすじは「離れ離れになった魔女たち!敵同士?!戦争がはじまる?!」みたいな感じです。えぇ、あてにしてはいけません。

エピローグがもうちょっとあっても良かったとは思うけれど、長々続けられると絶対に続きが読みたくなるので、丁度良かったのかもしれません。

満足です。とても。このシリーズが読めて、私は幸せです。