地下水は爆発だ-気象精霊ぷらくてぃか(2)-/清水文化



気象精霊の幼少期シリーズ2作目。表紙が買いづらいよぉ…。

1作目のぷらくてぃかの記事は(こちら) 本シリーズ8作目の記事は(こちら)



ふと思いましたが、このシリーズ、魔術師オーフェン無謀編とまったく同じ構成になってるんですね。軽い短編を何本かと、少し長めの少し深刻な過去編一本。

だから何だって話なのですが、どおりで読みやすいな。

今回は、前作のサクラサクランより、少し気象的なものが増えてきたような気がします。前回は、つむじ風を起こして掃除をしていたのが、地下水を操作する方法を学んだりしています。同時に、ミリィVSいじめっ子(ユメミプラス)図式よりも、勉強していることが増えたような。と、いうより、ユメミ(一方的)VSミリィが増えたのか…。何はともあれ、軽くて楽しいお話ばかりです。そして、過去編は入学ユメミバージョン。ここからミリィとの一番争いがはじまったんだなぁ。前作の過去編と繋がる分部もあって、楽しかったです。本編でののんべぶりが嘘のような、ユメミのガチガチな貴族様な性格がわかります。

ただ…、情けないことにそろそろ人物の整理がつかなくなってきました。何でも、気象精霊シリーズの解説書?というか、ファンブック?があるそうなので、それを手に入れたい…。じゃなければ、いまいち特徴をつかめていないキャラが私の頭の中で氾濫しそうです。あの、誤解のないようにいえば、これは私の癖であって、決してキャラたちそのものが覚えにくいわけではないと思います…。民族衣装や特徴のある衣装を着ているので、それを基準に覚えることができれば…。

ま、それは置いといて、この人はルビの振り方が面白いな、と思いましたね。ずっと前からそうなんでしょうが、今回程「なるほどなぁ」と思ったことはありません。てっきり、それまで癖のようなものだと思ってましたよ。えぇっとですね、説明すると「快諾った」「渋諾った」「了承った」に、ルビが「わかった」とふられています。同じ「わかった」でも、伝わってくる感じは全然違う。ひらがなだけじゃ、伝わらない。漢字にしたらテンポが崩れる。そんな合間を塗ったんだなぁ、と。本当に軽く読めるので、また余暇に読み返します。出かけた時によさそうだ。