星座でわかる運命事典/鏡リュウジ


星座でわかる運命事典 (ブルームブックス)

星座でわかる運命事典 (ブルームブックス)


私が読むにしては珍しい本第二弾。続く予定はありません。占いの本なんて、かの懐かしき「動物占い」くらいしか読んだことがなく、他はたまーに、ネットの無料占いをするくらいしかしない私ですが、何となく図書館で手に取ったら、結構面白かったんですよ。




この本を書いた人は、確か情熱大陸で、他の国の方に、自分のホロスコープについて、とてもビクビクしながら聞いていたのが印象的でした。で、占星術というのはそれを読む解く人による、的なことも言っていたので、個人的にそれなりに好感を持っていたんですよ。実際、本の中身は、これから貴方はこうなって、こうなって、ここは運気が悪くて云々ではなくて、簡単に言ってしまえば、性格診断に近い感じ。十二の星座に対して「性格」「恋愛」「仕事」に分けて、その星座の特性をあげていきます。他にも、「イメージ」や「キャラクター」「顔」。後は占いの本の定番の、その星座の有名人リスト。で、一つ一つの星座の最期には12星座別の相性付。この本の何が気に入ったって、その読み応えです。動物占いは出来るだけ簡単に、簡単でわかりやすい言葉や絵を使っていたのが印象的でしたが、こっちは正反対。性格診断をするのに、一々「水の星座であるから云々」「この位置にあるのは云々」「何々の影響を強く受けていて云々」。こういうのが嫌いな人や苦手な人はすぐ「うがっ」と放り出したくなるのでしょうが、回りくどい説明を苦にしない私には丁度良かったです。自分の星座だけでなく、他の星座を読んでいくと何度も同じ説明にぶち当たり、少し理解した気になれるところがポイントです。ま、実際にはよくわかっていないのですが。一つの星座にもいろんな面がある、ということを理解するには丁度良いんじゃないでしょうか。

私個人としては、ずーっと、殆どの占いで「大器晩成型」だの「執念深い」だの言われていて、若いうちには成功できないのか…、と少しいじれていたのが、この本を読んでその仕組みや私の性格の特性に少し納得。うーん、てっきり人というのは、同じ考え方をするのだろう、勝手に思っていたのですが、ちゃんと12星座それぞれに特性があるんだな、と思うと、ちょっと心が広くなったような錯覚が出来ます。本当に、人には人それぞれの思考回路があるってことを、思い知らされます。

さて、性格診断についても、結構私については当たっている気がします。本人そんな気は全然ないのですが、確かに人の価値観について共感や反発は抱いても、それはそれだし、「ヤマアラシのジレンマ」との言葉にしみじみ納得。あぁ、そうだったのかぁ、と思いましたよ。あ、ちなみに相性についてですが、自分の星座の後ろだけじゃなくて、他の星座の後ろも読むと面白いですよ。私は、あまりいい相性の人がいないようで、結構悲しいですが…。この本を読んだからって、何が変わったわけじゃありませんが、とりあえず、面白い。おかげで、この頃小説を読むと、「この人は何座かもしれない」と余計な推理までする始末です。

ま、私に対しては当てはまることが多かったですが、他の人に大してはわかりません。実際、あの人とあの人とあの人が同じ星座かよっ、と納得できないこともありますし。ただ、占星術って結構面白いのかもなぁ、と思えます。理屈っぽくて。占いの本で、わかりやすくて、読み応えがあるって、素敵なことです。


…古本屋で売ってたら、多少高くても買ってしまいそう。あ、後、個人的な戒め。ストーカーにならないように気をつけます。