れんげ野原のまんなかで/森谷明子


れんげ野原のまんなかで (ミステリ・フロンティア)

れんげ野原のまんなかで (ミステリ・フロンティア)

ミステリ・フロンティアで、図書館好きに送るって書かれてるんだもの、借りてこないわけにいかないでしょ。あらすじを見せた時姉と母が「おもしろそう」と声を揃えたほどの、図書館好きにはたまらない感じのあらすじだったのです。


ってなわけで、田舎町のはずれにあるあんまり利用客のいない図書館のお話。

連絡短編集で、五話入ってます。春夏秋冬、そしてまた元に戻る。

最初から二話のあたりは先が読めてしまってちょっと退屈だったけれど(深雪さんは可愛らしく素敵だったけど)本のパロディのがあってちょっと楽しい♪

様々な人が登場してくるけど、決して使い捨て(って言葉悪いな)でないのが嬉しいところ。

何だかんだであちこちで顔を出してきます。

最後の話だけ、ちょっと雰囲気が変わりますが、きれいにまとまってる、かな。

一番好きなのは、ちょっと間延びするけど二話目の暗号話。だって、深雪さんのこと、心底気に入ってしまったんだもん。

登場人物の行く先が気になる話でした。いや、だって、…ねぇ?


あぁ、でも、時間が進むと深雪さんがぁ~…。