真夜中の五分前 Side-A  Side-B/本多孝好


真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-A

真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-A

真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-B

真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-B


図書館で探し探し続けてやっと読みましたよっ!(なぜリクエストをしない)

まぁ、全部読み終わった感想としては、「やっぱりこの人の書く主人公は変な人だなぁ」ってとこ。



主人公がとある女性に出会うところから話が始めるのだけれど、面白いな、と思ったのは双子の描写。二人をはじめて同時を見た時の人の反応を、「みんなそう」と笑う女性たちがとても可愛らしい。

他にも個性的というか、様々な人が出てきて楽しませてくれますが、主人公はたいして興味も示さず、変なやつです。

人から見ると成功しているだろうし、考え方も特殊で面白いのかもしれない。

けれど、私から見ると親近感を感じずにいられない、不器用で、いかにも、な人が主人公を嫌います。いえ、意地悪するわけじゃないんですけど、要するに「気に入らない」。おそらく、私も主人公みたいのがいたら、遠ざかります。

Side-Aから時間が流れて、少々ホラーっぽい設定のもと、Side-Bが進行していきます。でも、あんまり本そのものを分かれる必要はなかったと思う…なぁ。

で、結論は、やっぱり、この人の書く主人公は変わってるなぁ、ってこと。

あ、いつも通り、やっぱりミステリーではないです。