末枯れの花守り/菅浩江


末枯れの花守り (角川文庫)

末枯れの花守り (角川文庫)

飽きずに菅浩江


何でもこの本は角川スニーカーで、発表されたもののようです。
奥付のあたりを見ただけなんですけど。
それも納得の、完全なライトノベルではないけれど、対抗する二つの勢力があり、毎度その方々が対決するあたり、似たものがあります。
花の命は、一瞬が美しいか、永遠が美しいか。
花に強い思いを託すと、美しい姫君二人がやって来て「永遠」の言葉で人を惑わす。
嬉しいのが、様々な立場な人が出てくること。
決して、毎度毎度美しい姫君二人に誘惑された人を、目覚めさせて、勝利〜、みたいな感じにはならない。
菅浩江流、と言えばいいのか、切なさとか、楽しさとか嬉しさとかが、混ざりあって、なんともいえない読了感。
短編集で、全部通しても長くないし、SFちっくな単語もとばないので、和風なライトノベルが好きな人には、おすすめ…かも。