アキハバラ@DEEP/石田衣良


アキハバラ@DEEP

アキハバラ@DEEP

消えた。消えた。一度書いた感想が消えた…。あぁ、悲しい…。
そんなわけで、もう一度書かなければ…。
おたくが頑張るっ!って話だと思っていたのですが、本当はいかに…?



おたく、というと私は「萌え〜」な感じがするのですが、この話に登場する人たちは、サイバー系のおたく…というより変人。
ネットのユイという名のイルカの姿をした人によって、繋がれた六人が未来を変えるほどの可能性を見い出していく。
語り手のせいかもしれませんが、登場人物の六人、すごい人たちです。いえ、欠点もあるし(それが武器になったりもしてますが)色々問題を抱えていますが、とても、すごい人たち。かっこいいですよ。でも、「おたく」というより「変わった人」IWGPに出てきた、「電波君」とかに近い感じの人たちです。
話の筋としては、勧善懲悪。敵が出来て、闘い、未来を創造する。
思ったことは、二時間ほどの映画にすればとても面白いんじゃないか、ってこと。人選は個性的な人々ばかりで難しそうだけど、是非、やってほしいなぁ。
エンターテイメントの要素をすべて詰め込んでいるように思う。起承転結とかアクションとか、個性を生かしたストーリーとか。
応援歌のように読めますし、見終わったら、きっと明るくなると思う。
悪人も悪人らしく、ぶっ飛んでいて、少し好感。えぇ、見事なぶっ飛び具合を披露してくれます。
でも、その悪の総本山は抜かして、この話は全員好き。ダルマとアキラが特に好き。脇役の二人の関係はもっと好き。
それと、語り手が話の展開と期待を煽ること煽ること。ちょっともったいぶってというか、TVのように「まだじゃねぇかッ!」と言いたくなることが一度ほどあったけれど、語り手の正体がわかれば、あぁそうか、楽しみだったんだなぁ、と頭を撫でたくなりました。
ちょっと、残念なのが(当たり前っちゃ当たり前なんだろうけど)話のエピローグがなかったこと。うー、どういう人生歩んでるのか気になるよぉ。
ただ、SFに耐性がない人(というより、非現実的なこと…かな?)には、ちょっときついかもしれません。私は十分楽しめました♪