眠れるラプンツェル/山本文緒


眠れるラプンツェル (幻冬舎文庫)

眠れるラプンツェル (幻冬舎文庫)


ひょんなことから本がたくさんタダで手に入ったので、そのうちの一冊。
この作家さん、嫌いかと聞かれたら首をふるけど、好きかと聞かれたら首を傾げます。未だに、好き嫌いがわかりません。


で、団地妻が隣の息子に恋しちゃった、キャァw。なお話。
ごめんなさい。違います。実際はこんなに主人公はテンション高くありません。
隣の息子に恋をするのはそうなんですが、それも最初は曖昧で、「暇ですなぁ」と夫がいきなり連れてきた猫と眠ることばかりしています。
本筋と関係ないけど、この猫、かわいいです。やっぱり猫は気まぐれですよ。
てっきりしっとしした話かと思ってましたが、主人公がうじうじ悩むことが少ないので、からりとしてます。
雰囲気としては群青〜と正反対、かな、と。
後、主人公の投げやり加減が好き。前半では、この作者さんの中で一番「クスリ」と笑ったかな、と思います。
後半になるつれ、思いが強くなったり、主人公が自分で何をしているかわからなくなったり、まぁ、色々。
ラストは結構好きな部類です。反論も多そうですが。


ところで、ここに出てくるマンションって「あなたには帰る家がある」と関係…あるの…かなぁ。少し気になった描写がありました。