GOSICⅢ-ゴシック・青い薔薇の下で-/桜庭一樹



あぁ、やっとこさ本格的な感想が書けます。諸事情により打つ速度が遅くなっているのが残念なのですが、私のこのシリーズに対する愛情は変わらないですよ。




さて、あらすじは色々な事情により学校の図書館に閉じ込められている、無茶苦茶阿頭の良い少女(探偵役)の「ヴィクトリカ」と留学している日本人の少年(助手役)「久城一弥」が、様々な事件に出会っていく感じ。今回は「ヴィクトリカ」が風邪を引いてしまい「久城」がひとりで都会へ向かいます。

姉に頼まれたものを買いにいっただけの「久城」はデパートの妙なところに迷い込んだり、小汚い格好の少年に出会ったりなどで、事件に巻き込まれていきます。どちらかというと、自分で首を突っ込んでいますけど。で、大きな謎は「デパートに入ったっきり出てこない客」。一応孤軍奮闘してみる「久城」ですが、結局「ヴィクトリカ」に助けを求めることになり…。

何というか…「ヴィクトリカ」の何とも言えぬ雰囲気が減った代わりに、異様に可愛いです。えぇ、狙っているんでしょとも。もう、意図が丸見えなくらい、今回は風邪で弱った「ヴィクトリカ」の可愛さが満載過ぎます。あざとい、と思ってしまうかもしれない所ですが、もう、ハマっているから一々反応してしまう。ちなみに、風邪を引いた理由ってのが、また可愛いです。何だろう…これがツンデレの魅力ってやつでしょうか(ぉぃ

実のところ、謎自体は今までで一番ときめきませんでした。途切れ途切れに読んだせいかもしれないですが、何というか、怪しい雰囲気と押しが一作目と比べてしまうと弱いなぁ、と。もっと、最後らへんに描写がいっぱいあればドキドキできたのかなぁ。まぁ、これは初めて読んだ時の衝撃が強かったからかもしれません。後、大体の予測がついてしまったのが、痛かった。個人的に「ヴィクトリカ」は十二分に可愛いのですが、クールにしわがれた声で推理している姿が一番好きだからかもしれません。ま、二人の関係が発展していると思えば、それはそれで楽しみなのですが。

ヴィクトリカ」の可愛さにクラクラするなら、一番おすすめですよ。早く次を読もう。さすがに風邪は引いてないだろうし。今回登場した小汚い格好の少年の再登場希望です。