ア・ソング・フォー・ユー/柴田よしき


ア・ソング・フォー・ユー

ア・ソング・フォー・ユー


探偵+保育所園長の花咲慎一郎最新もの。考えてみると、私がけっこう真面目においかけてるシリーズなんだよなぁ。




えっと、ですね。とりあえず読んだ状況が悪かった。自分相手のお客様がいるときに読んじゃダメだ。いつもは気にならないから平気だろぉ、と思ってたのですが、集中力が途切れる途切れる。うん、きっと、そのせいだよ…。
一言で言うと「微妙」でした。
一編一編に細かく書いていけば、ちゃんと良いところもあるし、ちゃんと筋は通ってるのだけれども…。
全体的に、なんだか読んでて寂しくなってきたのですよね。花ちゃんはいつもどおり…なのかなぁ。最初の頃の必死さがなくなっちゃので(それだけ事態は好転してるわけで良いことなのだけど)その隙を狙って別物がしのびこんできている感じ。ただ単に、私が好きな、かっこいい姉さんたち(恋人さんとか、元奥さんとか、女医さんとか、その他の人々とか)があんまり活躍しなかったのも悲しいし、何より、子供たちが殆ど登場しないのが悲しい。何だろうなぁ、前まで花ちゃんが子供好きではないとは言いつつも、端っこから子供たちの顔を見て「頑張ろう」って言っている姿が、とても好きだったのですよ。あぁ、暖かいなぁ、と。別にわざとではないだろうけど、今回はなんだかそんな描写がない。にこにこ園の暖かさが感じられない。ついでに美味しそうなご飯が登場しない。些細なことなのだけど、そのことがずっと引っかかってました。
もしかしたら、ただ単に私が読み流した可能性大です。…今度、真面目に読み返してみます。でも、全体的に中年のおじさんの侘しさは…漂っている気がするんだよなぁ。花ちゃんには、いつも一生懸命で、居てもらいたかったのだけど…。
ちなみに、恋人さんの描写があんまりに少なくて不安になるので、たまには顔を出してください。


なんて、書いている時点で、私はしみじみとこのキャラクターたちが好きなんだなぁと書いてて気付きました。もしかして、変わっていっていることに馴染んでいない…だけ、なのかな。