紅無威おとめ組-南総里見白珠伝-/米村圭伍


紅無威(くれない) おとめ組 南総里見白珠伝

紅無威(くれない) おとめ組 南総里見白珠伝


分類を「SF」にしようかちょっと迷います。退屈姫君の最終巻も出たようなので、すごく楽しみなのですが図書館でこちらを見つけたので、読了。前作は正直いまいちだったのだよなぁ。




んーと、あらすじはふとしたことから女を救う組織「紅無威おとめ組」が立ち上がり、そのメンバーの一人である「桔梗」が持っていた不思議な珠が「礼姫」の危機を知らせ……。

いろいろと複雑に人間関係の糸はからまっているのですが、省略。「礼姫」が助け出すことが目的となり、おとめ組は動きだすのですが……。

いろんな糸がからまってるよっ。正直なところ、長々しい。薀蓄とも違うのだけれど、状況説明が妙に蜜で長い。そこまでいたる背景語るのにどれだけの分量使うんだろう、って感じです。おもしろいところはおもしろい。珠の出自とかアレンジの仕方が素敵。だけど、眠いところは眠すぎる。私の集中力が落ちまくっていた、というのも問題なのですが、それにしても歴史認識が欠片もない私にとってはすべてが通り過ぎていきます。こいつ誰だっけ、と思っても見直すのがんー…な気分になってしまう。いや、だから、私がこの人に期待するのは勧善懲悪なんですって。妙にしみったれた話になると長々しく、硬くて、正直「どーでもいいなぁ」とか思っちゃって私の頭を通り過ぎていくんです。このシリーズの場合、足場の不安定さがあるから、致し方ないといえば致し方ない。というか、それが魅力なのだろうな。味方が一枚岩ではなくて、実は隠し事がある、ってところ。

あぁ、スッキリしない。話は「おいこら待て」という要素を(いい意味で)含みつつ、進行していきます。流れ? 不明です。集中力途切れた挙句に、御伽噺と政治的戦略系は頭をすり抜けるのだって。んー、後、時代背景を考えたら当然なのだけど少々専門用語が多いかも。うまく頭の中で組み立てができない。戦闘シーンも、パズルのような状況も。漢字が多いー…。……水が合わないのだろうな、きっと。ちょっと薀蓄くさくても平気で、歴史の話が好きで、ぶっ飛んだSF好きで、水戸黄門的勧善懲悪に飽きていたなら楽しめるかも、です。